《2012年》

 

能楽入門講座には能の話を直接能楽師の先生から聞くことや、公演を見ることが初めての方も大勢参加されました。男女構成は女性2、男性1の比率で、特筆されることは、お仕事をされている女性の方で謡曲学習希望の方が予想以上に多いことでした。また、男性は既にお仕事を離れ、以前から気になっていた日本を代表する古典芸能・能楽はどんなものかを直接入門講座で聞いてみようと思い立った男性の方の参加が多くみられました。受講後、謡曲を習いたいが、午後は時間が取れないので現在の研究会には入れない。是非、夜の講座の設置や曜日の選択肢も複数欲しいとの要望と併せ、現在多忙だが何れ謡曲を習いたい方も結構おられました。中村昌弘先生にお願いし、手始めに、あさお謡曲研究会に夜、謡曲(謡・仕舞)を習得できる講座を新設し、ご要望に応えることにしました。
初めて謡曲を志す5名の方で『夕べの会』を結成し12月4日から、中村昌弘先生のご指導で謡・仕舞の稽古が始まりました。謡は謡曲『羽衣』の謡本で習い、仕舞は『七騎落』で始まりました。従来の午後1時からの会は、新たに5名の方が入会し、謡は『高砂』(たかさごや・・・、四海波・・・)、仕舞は『七騎落』から始まりました。HPで『夕べの会』の練習風景をご紹介いたしますので『活動の記録』をご覧ください。
ホームページに是非お問合せの上、稽古をご見学頂きますようお待ちしております。(12/12/30宮崎正彬)

 

当HPの『問い合わせ』窓口を通じて、12月8日次のような趣旨の問い合わせがありました。

『現在妹は入院中で、謡曲を習っていましたが使用していた、特注の袴3枚を寄付したいのですが、しかるべき寄付先をご紹介下さい。個人に寄付するのではなく、仕舞を学ぶ若い人達のお役に立つような方法があるなら、妹の意志も生かせると思います。しかるべき寄付先をご紹介下さい。妹の意志が生かせる道があるようならご紹介下さい。』 東京・北区王子 山口泰司

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ご連絡申し上げましたところ、12月18日昼、山口様より麻生市民館和室の稽古日にわざわざお出かけ頂き、山口様と中村先生が懇談の上、袴を御寄贈いただきました。


12/12/27 宮崎正彬




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     中村先生が講師を務められるイベントの第2弾です。

 

〈行って参りました〉・・・ご報告

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ひさびさの六本木です

高速道路の向こうにミッドタウン・・・
芋洗い坂を下って行くと


 

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   ストライプハウスビルは本当に壁面がストライプでした

 

さて、定刻、仕舞「松風」で開演しました
なりゆきで椅子席の前に設えた桟敷席のど真ん中に座ってしまい、あまりの近さに真直ぐに先生のお顔を見られず、思わず伏し目に・・・・・(汗)

 

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続いて、能の歴史、「敦盛」の解説、と楽しく学んだあと
いよいよ装束の着付けの実演、興味津々、かぶりつきなので
よく見えます

通常は3人がかり、という着付けを中村先生の先生で
いらっしゃる高橋忍先生がおひとりで進めて行かれます

見事な手捌き、神業です
あっという間に仕上がりました
凄い!です

 

 

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 面は今回のために打って頂いた「十六」だそうです

 

 

「敦盛」開演                                  

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至近距離の「敦盛」 最高です

 

敦盛さま 超イケメンです 

うっとりと見とれてしまい、写真が撮れませんでした
ごめんなさい・・・

代わりに(・・・ってご本人なんですが)
舞い終えて、すがすがしい表情の中村先生です

 

 

 

 

―おまけ―

合間に高橋先生から
髪を束ねる平元結の作り方を教えて頂きました

上手に出来ました

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中村先生が代表を務めていらっしゃる狛江能楽普及会のイベントです
                                                  

 「能楽・秋の色」、「古民家」、「ほの明かりの中」などから来るイメージに期待を抱いて出掛けましたが、それを上回る素晴らしい舞台でした。特に中村先生の「忠度」は、霊が乗り移った様で感動しました。また、小鼓、大鼓、笛の独奏も私には新鮮で、素晴らしい経験でした。(笛もやってみたくなりました。無論、仕舞で四苦八苦の現状では無理ですが。)

最後にもう一つ。当日お手伝いをしていた狛江能楽教室に通う小中学生(?)のきびきびとした働きぶりと礼儀正しさに、私も身の引き締まる思いがしました。この面でも〝おけいこ事〟はいいですね。                               11/7 田中義朗

 

 

ウィキペディアによると、セレンディピティ(英: serendipity)は、何かを探しているときに、探しているものと は別の価値あるものを見つける能力・才能を指す言葉である。何かを発見したという「現象」ではなく、何 かを発見をする「能力」を指す。平たく言えば、ふとした偶然をきっかけに閃きを得、幸運を掴み取る能力 のことである。嘗てはよく日本のノーベル賞受賞者が自分の受賞にいたった切っ掛けを語るときに使われる ことが多かった。

今月10月の日経・文化面にノ-ベル賞受賞者・根岸英一博士が執筆中の『私の履歴書』に、今回の授賞に 繋がった発見は、これまでの受賞者とは違い、セレンディピティだとは書かなかった。彼が発見に向けて 最も大切な項目の最後の10番目に挙げ、多くの発見は必ずしもセレンディピティがなくても発見は可能で あるとし、中心はあくまで,系統だった探索だと確信するとしている。それでも10番目には挙げている。

自分の若い頃は、世間ではセレンディピティは思わぬ予期せぬ幸運に恵まれるという意味で専ら使われ ていたように思う。日本のかつての同賞・受賞者達も現象としてこの言葉を用い、ご自分の発見を喜んで いたように思う。自身がその能力があったなどと言った日本人受賞者は記憶にない。これは科学が長足のスピードで発達・発展し、色々な摩訶不思議な現象までも、ある程度予想,予測さ れる時代になって来たからだと思う。自分は古希を過ぎ、干支も6周も通過し、麻生区市 民館の生涯学習活動のサークル連絡会に属し、あさお謡曲研究会でシテ方・金春流能楽師中村昌弘 講師から謡曲のご指導を頂いて居る。

8月21日から9月25日の酷暑の続く中、能楽の普及と会員募集を目的に師匠の中村昌 弘先生にお願いし、5回の講座と能楽公演鑑賞会を行いました。予想もしない多くの方からの講座参加のご希望が あり、市民館和室の定員45名の満室の会場に受講者は暑さを物ともしないで、毎回講座を楽しみに高出席率を続けた。講座終了後、15名以上の方が今後謡曲を習いたいと希望され、既に午後の会に5名、 又新しく夜のコースを設け6名の方が12月から稽古をスタートすべく準備をされています。

能楽入門講座の様子は来月にはこのHP上でご紹介の予定で準備中です。この現象はかつての意味でのセレ ンディピティでした。幸運でした。(宮崎正彬記)

 

   

 公演前夜「邯鄲」の粗筋(梗概)にざっと目を通してあまり複雑ではないなと浅読みしたのが間違いの元、のっけから大屋台の作物が脇座に運ばれ、興味深々、すぐに惹き込まれた。

中国の故事に題材をとった能は「猩々」、「鶴亀」、「芭蕉」など数知れないが「邯鄲」もその一つ、粗筋は略すとして邯鄲の枕、眠りにおちて宮殿での華やかな生活、夢から覚めたその落差、、賢明にも悟りを得るそれらが先生の類稀な舞と謡いで素晴らしい舞台を作り上げた。

 私など何にもわからず、あんな衣装を着けて上手く横になれるものだ、作り物の床の上で上手に舞えるものだなとハラハラしながら感心して拝見していた。終わった時の拍手の大きさは今まで聞いたことがない。最後に先生が解説で書かれている何かが悟れるよう、稽古に励まれたと思われるが何を悟られたかお聞きしてみたい。      (小川 9・16)

金春五星会ゆかた会が千駄ヶ谷の国立能楽堂2階の研修舞台で催されました
私たちの会からも数名が参加しました

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      さすが幽玄の世界・・・靄がかかってます・・・
      というのは冗談でカメラの腕が悪いんです

今日から、新しい謡のお稽古が始まりました

真新しい謡本を開くのは、ちょっとワクワクします

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 始めに、先生から「葛城」は「かづらき」、「かつらぎ」ではない、とご注意がありました
 かづらき、って結構言いにくいです。慣れって、怖ろしい・・・・・