春夏秋冬《2017年》

今年のサークル祭は7月22日猛暑sunsunsunの中、行われました。

お暑い中、お運びくださった皆さま、本当にありがとうございました。

以下は、暑さを微塵も感じさせない爽やかな演者の雄姿sign02です。コメントと共にご覧くださいませ。

仕舞  加茂(かも)キリ

前回舞ったのは入会後間もない4年前でした。先生のご指導と先輩の助言や仲間の励ましで楽しい4年間でした。今回、少しは落ち着いて出来ればと。そして、別雷神らしく元気に舞いたいと思います。

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仕舞 紅葉狩(もみじがり)

以前から携わりたいと思っていた能楽ですが、お稽古は中々大変で、時々弱気 になります。しかし、美しい所作と素晴らしいお声でご指導くださる先生、いろいろ気遣ってださる先輩方のおかげで、どうにか続けられております。サークル祭、感謝をこめて精一杯やらせていただきます。

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独吟 鵜ノ段(うのだん)

 うたい始めの「湿るたいまつ振りたてて」の部分、私には大変難しいです。当日はこの松明が赤々と燃え盛るよう思い切り声を出したいと思います。

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仕舞 杜若(かきつばた)キリ

“在原業平が「かきつばた」の五文字を和歌に読み込んだという故事にもとづき、杜若の精が伊勢物語に記された業平の恋や歌を引きながら華麗に舞います。”演目紹介を改めてこのように記述してみますと、いかに自分の選曲が誤りであったのかに気付かされます。

あさお謡曲研究会の全女性メンバーによる謡をお聞きになりながら、しばし幻想の世界に浸ってください。目を閉じればそこは伊勢物語の舞台です。
 
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仕舞 羽衣(はごろも)キリ
 
素直に優しく舞って少しでも天女になれたらいいなあと思います。一生懸命舞います。宜しく御願いします。
 
 
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7月20日夜、毎年夏に開催され、今年で3回目となる特別講座が国立能楽堂大講義室で開かれました。

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今年のテーマは、「井筒」。主催・進行役の中村先生のブログから引用させていただくと、「最も能らしい能で、能楽師であればかならずここを目指す大曲」とのことです。

毎年のことながら、世代を同じくする四流の個性豊かな講師の先生方の丁々発止の話術に引き込まれ、あっという間の2時間でした。内容は濃くて面白くて、とても書ききれませんが、写真を交えてほんの少しだけ。

「井筒」ではじっと座っている時間が長くて辛い、ということについて、武田宗典師が「地謡が謡っている部分を自分が語っている意識で」演じたので「そこまで辛くなかった」とおっしゃったのが印象的でした。

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座り方はそれぞれ実演を交えて説明してくださいました。左足を立てる、右足を立てる、観世流独特のなかなか難儀そうな座り方にも深い意味があるようです。足つながりで、切り戸口を出る足、作り物に上がるときの足は左から?右から?と話は発展しましたが、大島輝久師の、どちらの足と固定的に決まってはいなくて「足の内側は見せない」ようにする、というのは、なるほどと思いました。

続いて、作り物を実際に作ってみる、という試みです。4本の脚を1本づつ担当します。ちょっとやりにくそうです。出来上がりをながめて、高橋憲正師の「これはすぐやり直しさせる」、というのには大爆笑。ごもっともです。

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さて、何とか出来上がって、井の内を見るところです。おや、ちょっと違いますね。観世流だけ、すすきの位置が違うんだそうです。

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いろいろあって、締めは、四流共演にして競演!の謡。屏風の後ろから聞こえる謡い継ぎの初同からロンギ、う~ん、贅沢ですね。さらには、会場のリクエストに応えて「さながら見みえし」のひと節を順に謡ってくださいました。

最後には撮影会まで。ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。

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来年も是非開催してください!!

 ー「舞囃子 絃上」を舞ってー

それは上の空の内に終わった舞台でした。舞い終り切戸口に入った所で「よかったですね」、と中村先生から本番での立往生を免れたことへの労いのひと言を頂戴しました。とても嬉しくこれまでの苦戦も霧と立ち消え、初めて“終わった!”と我に立ち返り、張り詰めていた緊張が肩から抜け落ちて行きました。立往生を常とする私は、不安で堪りませんでしたので、ひと先ずは安堵の思いでした。

 そして今、舞台前の緊張感から一転、解放感を木々の緑に吹く風にと思う存分楽しむ間に季節は初夏となりました。今日までを、気長にお導きくださいました先生に深謝いたします。(H.O)


 -三回目の万葉会ー

「万葉会番組」のプログラムが、今回、三冊目となった。先生からお借りした袴で演じた「絃上」はオレンジ色、新調した自袴で演じた「六浦」は紫色。今回は「鼓の段」で白色。三冊並べて彩りも良く、悦に入っている。次回は何の曲で何色の番組帳になるのか。今から楽しみにしている。(平野玲)


ー無我夢中でー

私は「清経」のキリを演じました。昨年夏のサークル祭にも演じましたので、なんとか形になると淡い期待を持っておりましたが、さにあらず。流れも型もわかっているのに、なぜか余計な思い込みや妙な癖があって、お稽古のたびに新発見と反省の連続でした。直前の通しでは途中でポンと頭が真っ白になる始末。先輩に、ここで失敗しておくと本番は大丈夫だからと励ましていただきました。
当日は無我夢中とはこのことで、型を決めるべき時に足元が滑ったことしかよく覚えていません。地謡のみなさんの力強い声に支えられて、ともかく無事に舞い終わることが出来ました。あいにく急ぎの仕事が入ってすぐ失礼してしまったので、みなさまの演技を見ることが出来ず、四海波も謡えなかったのが残念です。次回の万葉会には、もう少し余裕を持って参加できるようがんばりたいと思います。
                                   (江藤佳代)

 
ーお稽古の大切さー

初めて万葉会に出演させていただきました。
始めの一句を謡い出した途端に頭の中が真っ白に。すかさず先生が付けて下さり何とか最後まで到達しました。こんな事ってあるのだなーと本当にびっくりしました。
お稽古の大切さを痛感!
自分のことはともかく、皆様の演技をたくさん見ることができて、とても勉強になりました。
                                    (中里絵美)
 
ー万葉会に出演してー

4月30日国立能楽堂で開催された中村昌弘先生門下の万葉会に独吟で参加しました。

演目は「放下僧」(ほうかぞう)。父親の仇討を果たすため、兄弟が当時流行の放下(旅芸人)と放下僧に変装して、旅に出て本懐を遂げる物語(四番目物)です。その最後の場面が、私が発表した「小歌」の詞章です。兄弟が曲舞(くせまい)や小歌などの芸を見せながら練り歩く場面を頭にえがきながら、小歌という独特のリズムと節まわしに慣れるのに、中村先生のご指導のもと、いつもよりお稽古に長い時間がかかりました。

また、はからずも4月初め、富山県の五箇山に旅行し、「おわら風の盆」と並んで有名な「越中こきりこ節」のふる里を訪ねる機会に恵まれ、ユネスコ世界遺産「能楽」が伝承文化として継承されている光景を目のあたりにして、心打たれるものがありました。
                                    (山田安之)

 
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camera Photo Album

     連吟.jpg    連吟 高砂

TanakaK.jpg  独吟 兼平

                              

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                                        仕舞 加茂

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                        舞囃子 羽衣