会報24-2 二つのフォーラムの報告
[平成21年(2009)03月31日発行会報第24号から]
2009 川崎市市民健康の森フォーラム in高津 中谷 一郎
高津区役所 5階 会議室 2月 14 日(土) 12:00~17:15 阿部市長、高津区長の挨拶と、関係者紹 介に始まり、鏑木功氏(国際協力機構、JICA、ブラジル日系人協会)の「ブラジルと日本移民・日系人」と題する基調講演があり、 農業での日本人の勤勉さ、信頼できる民族ゆえに、他民族の人たちの反発、苦労もあ ることなどが話されました。その後、7 区健康の森が活動報告を行いました。
高津区市民健康の森を育てる会からは竹 炭焼きの報告があり、その豊富な経験を我々も参考にさせていただき、さらに良い炭を作りたいと思いました。
当会からは、初めに2月の会員集合写真 と、完成したばかりのジャケットの紹介を し、植樹祭&収穫祭、西生田小学校の総合的学習、里山ボランティア育成講座((財) 川崎市公園緑地協会、環境局主催)での間伐の仕方、鋸やロープの使用法の学習、伐採予定の木にコゲラの巣がある事が分って中止してもらい、コゲラの生息を喜んでい る話、プレーパーク(麻生プレーパークを創る会)への協力で子供たちが自分の責任で自由に遊んでいる様子などを、パワーポイントを上映しながら報告しました。
最後は懇親会で締めくくりました。フォ ーラムの当番は高津区で一廻りし、来期以 降はこれから相談して決められます。
里山フォーラムin麻生 副会長 平林謙三
2月 22 日(日)開催。麻生市民館の大講堂の 壁は自然を愛し、自然とかかわる様々な団 体(18 団体)の展示で埋まり、150 名を越す 人々が集まり、大盛況でした。
里山フォーラム in 麻生は、麻生区と近隣 の各箇所で森や花壇、田や畑で汗を流して いる様々なグループ・団体の支援と交流の 強化を図り、麻生の古い文化(里地・里山文化)を再発見し、それを現代に活かす環境の醸成を目指して活動しています。
麻生区区民協働推進事業の一つ「麻生里 地・里山保全推進事業」としても位置づけ られています。参加団体は、様々な目標を 掲げて多様な活動を繰り広げています。そ れぞれの活動の目標・ベクトルは少しずつ 違いますが、お互いの活動を理解し、助け合うゆるやかな連帯を目指して相互の理解 を深める事が大切だと思います。
そうした意味で、今年は、各団体が順番 に展示物を前に説明するリレートークを行 ったのは良かったと思います。地場産の野菜を使ったカレーライスとサラダも大変美味しかったですね。
また八王子市長池公園自然館副館長の内 野秀重さんの里山の生き物と共生しようと いう基調講演、小野路の里山を守る町田歴 環管理組合の田極公市さん、よこはま里山研究所の吉武美保子さん、不耕起栽培で米 を作る大蔵の田んぼを育む会の菅原聡さんによるシンポジウムも初めて知ることが多くて、大変勉強になりました。
里山フォーラム in 麻生の「わたしたちのまちのホッとする風景写真展」で、渡辺昭治会員撮影の写真「麦畑の霜柱」が、ホッ と賞を受賞しました。渡辺さんは副賞の図 書券で『日本の野鳥図鑑』 を会に寄贈されまし た。コゲラなど鳥に注目したいとき、有難く活用させていただきます(木村記)。