《2016年》

 昨年、大好評を博した「道成寺」の特別講座、今年は「船弁慶」を主題として、7月20日19時より、国立能楽堂大会議室にて開催されました。昨年同様、喜多流 大島輝久師、宝生流 高橋憲正師、観世流 武田宗典師をお迎えし、中村先生の進行で行われました。

 内容の充実は言うまでもないことですが、どなたもお話し上手で、また個性的で、能の魅力を再確認しました。

 

 

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 知盛が豪華4人勢揃い!! この後、「ちらし」など長刀捌きを実演してくださいました。

 

例年通り、5月28日に開催されたあさおサークル祭に参加しました。

今回はちょっと趣向を変えて、当日の資料に掲載されていた「演者のコメント」と実際の写真を合わせてみました。言うなれば、Before & After、さて演者の思いは結実したでしょうか?


清経

入会して1年半、熱意あふれる中村先生のご指導で、好奇心旺盛で意欲的な先輩方とご一緒に楽しくお稽古をしています。この仕舞は初心者の私には大挑戦ですが、地謡のみなさまからパワーをいただいてがんばります。

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猩々

昨年10月からお稽古を始めさせていただきました。全くの初心者なので、覚えられるのかとても心配でしたが、先生や先輩の皆様のあたたかいご指導で何とか続いています。初めてですのでとても緊張していますが、精一杯努めますのでよろしくお願い致します。

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高砂

 この度、あさおサークル祭で「髙砂」を謡うことになりました。結婚式やお祝いの席で、よく謡われる謡曲であります。「、、、、、尾の上の松も年ふりて、老いの波もよりくるや、、、、、、」 今まさに老いの波が寄せてきている私の心情を揺さぶります。私の大好きな謡曲の一つです。

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熊野

中村先生の美しい仕草を真似ながら練習を重ねて参りました。
当日は、力強くしみじみと謡う地謡に支えて頂きながら舞いたいと思います。
 
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経政
 
経政は敦盛の兄、敦盛同様一の谷の合戦で討たれました。琵琶の名手として知られた若い公達は、修羅の怒り恨みを人に見せることを恥じて灯を消して暗闇へ消えて行きます。そんな若さの持つ純粋さを表現できるかどうか、挑戦です!
 
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去る5月22日奈良春日野国際フォーラム「甍」で行われた第21回「金春五星会」に参加してきました。今回は金春円満井会法人化30周年記念行事も同時に開催され金春流に係わる多くの人々が参加されました。
そのような金春五星会で発表の機会が我々にも与えられ「あさお謡曲研究会」のメンバーは熊坂を連吟することになりました。
謡を始めて二年目の私にとって能舞台にたつのは昨年の9月に国立能楽堂で行われた「万葉会」に出て以来の二回目となり、まだ袴も充分に身に着けられない状況の身として大変良い経験を致しました。
熊坂については、いままで熊坂長範という大盗賊というイメージしかもっていませんでしたが、この曲を覚える過程で黄金商人三条吉次(金貸し吉次)を襲い、その時吉次と同行していた牛若丸に切り倒されてしまうという事を知りました。
曲の内容は熊坂が吉次を襲った時の有様を再現し、そこにいた小男が牛若丸であることを知らずにさんざん翻弄されついに命を落とすという内容で大変テンポが良く、謡っていて爽快感を感じかつ詩情の溢れる曲でした。しかし我々初心者にとっては約7分という長い曲ですべてを覚えることは非常に厳しい試練でした。
電車の中や寝床でテープを聞きながら、かつ暗ちょこを片手にチラチラ見ながら必死で覚え約一か月近くかかってしまいました。
奈良の五星会で熊坂の連吟を謡ったメンバーは中村昌弘先生門下14人(あさお謡曲研究会9人)でしたが全員が謡曲本を見ずに見事に謡いきりました。
これは皆さんの強い参加意欲と謡いきるという意思の表れだと強く感じました。
前夜の懇親会を兼ねた食事会の後、全員で連吟の練習をした賜物で中村先生門下のチームワークの結束の強さを示すものであると思いました。
今回の奈良旅行は、前日の春日大社若宮拝舎での御社上りの儀式や興福寺南大門跡で行われた薪御能の見学など貴重な体験をする事ができ私にとって益々謡への思いが深まる旅でした。

                                    木田晴夫

 

 私は薪御能の子方には一回出演させて頂いたことはありましたが、薪御能を見たのは初めてでした。
 薪御能は能楽堂で見る能と違いとても面白く、能楽堂で能を見ることが多い私としては新鮮でした。

 御社上の儀
 「箙」…橋掛かりの位置が能舞台とは反対になっていたので、見ていて不思議な舞台でした。また、金春穂高さんの一つ一つの型が格好良く、自分が舞台等で武将を舞う時の参考にしたいと思いました。

 南大門の儀
 「杜若」…演目が進行している途中で鐘の音がより能を引き立たせるような形で鳴ってとても場に合っていて美しいと思いました。また日がだんだんと沈んでいく様子と舞っている様子が合っていて、見ていると幽玄の世界に引き込まれていきました。
 
 「蝸牛」…「エスカルゴ」と聞くと食べるほうを想像してしまうが、英語訳で蝸牛をエスカルゴと訳していたのが面白かったです。
 
 「藤戸」…金剛流の能を見るのは初めてでした。金春流の「藤戸」も見たことがないので、しっかりと学んでから、どこが違うのかというのに着目して再び見られたらいいなと思いました。

                                                                                                                                  河野 未有
    IMG_0402.JPG  南大門の儀 残照の空に薪火が美しいです

「金春円満井会法人化30周年記念 第21回金春五星会」に参加のため、奈良へ行ってまいりました。

お天気に恵まれ、前夜には薪御能を鑑賞したのですが、開演してほどなく輝くばかりの夕陽が南円堂の相輪に沈むと、火入れとなり、薪火に照らされてお家元の「杜若」の舞、やがて天心に満月が・・・と見事な天と地のコラボレーションを堪能しました(正確には翌日が満月だったらしいです)。

 

 

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猿沢池から興福寺五重塔を望む――あまりにも月並みな構図ですがやっぱりこれですよね

こちらは「影向の松」、というか、「影向の松」ですよ、という立札sweat01・・・です   

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今年も恒例の昼の会と夕べの会の合同懇親会を新百合ヶ丘の「生姜 祝茶房 紅拍手」で4月19日に行いました。今回の参加者は若干少なかったものの、約20名となりました。この店は初めての方も多かったのですが、味と量に満足との声(店の宣伝ではありません)。アルコールも(人によっては)たっぷり入り、大いに盛り上がりました。
能の世界のあれこれや上達のヒントなど、先生は質問攻めにあっていました。皆さんの熱意を改めて認識した会でした。

また、1か月後には奈良での金春五星会(発表会)と麻生市民館でのサークル祭が控えており、その決意を語る決起集会の様でも有りました。

 

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