麻生区市民健康の森 ― 麻生鳥のさえずり公園 ―
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会報28-1 平成21年度を振り返って

会長 間野 洋 [平成22年(2010)03月30日発行会報第28号から]

今年度は4月に会長および副会長1名が改選されましたが、活動内容は新しい企画も加わり、おおむね順調に推移しました。

各分科会で見てみますと、森づくりにおいては、西側斜面の下草刈り、アズマネザサの管理が1月にスタートし、長年の懸案事項が緒につきました。また特筆すべきは明治大学M-Navi(学生に社会人基礎力をつけるための正課外プログラム)による里山ボランティアとして総勢 31 名の参加で北斜面のアズマネザサの伐採、枝打ちを行いました。民間のボランティア団体の受入れは始めてのことで、来年度5月に再度のオファアがあったので、ぜひ受け入れたいと思っています。

施設工作分科会では5月末に水周りの排水路整備が完了し、森の家周囲の砂利敷設と、藤棚下のテーブルの脚の取替えをしました。また森全体の排水計画は来年度の梅雨前に整備する段取りになっています。

畑の管理分科会は例年通りの活動でしたが、来年度は意欲的新企画が登場しそうです。

広報分科会ではホームページの作成を開始し、4月中には開設したいと考えています。

イベント関係では、11 月の樹木観察は、始めて多摩美の森周辺から外に出て、六義園で開催しました。当会発足当初にご指導いただいた故北澤清先生編集の「六義園の樹木」を教材に、意義深い観察会となりました。

8月には「夏の星空を楽しむつどい」を開催。雲が厚く観測は十分出来ませんでしたが、オーロラ天文台の小川さんご自身が船上で観測された皆既日食のお話と貴重なビデオが拝見できました。

西生田小学校の総合的学習への協力は、3年生 144 人、5年生 178 人を対象に延べ5日間にわたって行いました。5年生の環境体験学習は、「里山フォーラム in 麻生」で児童によって、素晴らしい発表がされました。

第9回植樹祭&収穫祭は好天にも恵まれ200 人以上の参加で盛況でした。特に「歌でつなぐ森の楽しみ」をテーマに、初めて近隣のママさんコーラスの参加をいただき、全員の大合唱で盛り上がりました。麻生区長、多摩美町会長の祝辞もいただき、地域コミュニティづくりにも寄与したと思います。

昨年度から始まった多摩美の森でのプレーパークへの協力は 10 月、1月の2回開催されました。いずれも 100 名以上の児童、父母が参加し、森での遊びを楽しみました。来年度は4回以上の開催が見込まれています。

残念なのは平成 14 年度から7年間続けてきた竹炭焼きが中断したことです。労力的にも厳しく、今後検討の必要が出てきました。

フォーラム関係では、「かわさき花と緑の活動団体交流会」に参加。「里山フォーラムin 麻生」では「私達が“地域”から学んでいること」をテーマに5つの小学校の児童の発表があり感動しました。かわさき自治推進フォーラムでは「市民健康の森の実践」における方向性と問題点が討議されました。年間活動総日数は 92 日となりました。

市区行政からのご指導、近隣町会の皆様のご支援、会員のご協力をただき心から感謝いたします。来年度も宜しくお願い申し上げます。

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