麻生区市民健康の森 ― 麻生鳥のさえずり公園 ―
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会報24-4 平成 20年度の活動を顧みて

会長 勝田政吾 [平成21年(2009)03月31日発行会報第24号から]

当会の目的は、日本人の心の原風景とでもいうべき里山景観を育て、近隣に住む人々、訪れる人々に和やかな気持ちになってもらうこと、そのことを通して地域コミュニティと次世代の教育の充実・発展に役立とうとするものです。そのために、当会の活動は、里山の緑を育てること、人々に快適な空間として整備すること、総合的学習など学校教育に協力すること、イベント等を通じ周辺の皆様に関心を高めていただくこと、以上に役立つ産物・作品の提供があります。同時に、楽しく活動を続けられるための交流や、知識向上などを図る催しも欠かせません。

このようなことから、平成 20 年度を振り返って、まず緑の育成という点では、6年前に植えたクリが3年前から結実し、昨秋は小学生の希望者による採取体験をしました。また、初期の植樹祭で植えた木が成長し密植の害も出始めたので、市の里山ボランテイア育成講座にあわせてクヌギ・コナラの間伐をしました。いっぽう、東側進入路の修景のため、(財)都市緑化基金の助成金を利用して、ヤマツツジを中心に植樹をしました。

設備では藤棚の天井格子の竹が7年経って朽ちたので取り換えました。格子の固定は、植木職の技「こぶ結い」の指導を受けて、しっかり結ぶことができました。

畑作業は、草刈りと重なって大変でしたが麦、里芋、さつま芋ともに作柄は上々で秋の収穫祭を賑わしました。

小学校への協力も例年通りでしたが、ゆとり教育の見直しで今後が心配されます。校長先生はじめ先生方に頑張っていただきたいものです。また、初めての試みとして市民の自主活動のプレーパークに協力しましたが、ここが単なる広場ではなく冒頭で述べたような大切な緑地であるという基本とどう折り合いを付けていくかが課題だと思います。

楽しみとしては、作業後に定期的に懇親・談話の場をもつことを企画しています。会員各位の積極的作業参加に加え、近隣の方々がふるって入会されることを希望いたします。

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