麻生区市民健康の森 ― 麻生鳥のさえずり公園 ―
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会報39-2 若い会員からのメッセージ・・・活動の感想と意気込み

平成25年(2013)09月30日発行会報第39号から

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祖父世代会員の温かい指導で里芋の植付け
(写真提供:清水まゆみ市民記者)

 まずは自分が楽しんで参加 牧野けい

このコーナーのタイトルは、多摩美の森 の会に参加するにあたっての新入会員とし ての意気込みということなのですが、あえ て「意気込まずに楽しんで参加する」が私 の当面の目標です。 多摩美の森の会は、地域の住民の方との 距離が近い(散歩をしている方との会話が ちょくちょく聞かれる)、会員同士が自由 に言いたいことを言い合えている、のが魅 力だと思います。通りがかりの方、口コミ で知った方がなんだか楽しそうだなと思っ て活動に興味を持っていただけるように、 まずは自分が楽しんで作業に取り組みたい と思います。 結果的に女性会員が増えたら嬉しいです (きっと皆さんも嬉しいに違いないです)。 よろしくお願いします。

里山を伝える 大塚勇哉

昨年の6月ごろ、大学で農学を学び始めてまだ間もない私は、座学だけではなく実践が必要なのではないか、と思い立ち、多 摩美の森の会に入会しました。 もともと、自然保全活動に関心があった 私にとって、多摩美の森の会の活動は実践的な技術や知識を得るだけのものではなく、大学の授業ではなかなか経験できない、とても楽しいものでした。

多摩美の森の会に入会して、一番強く感じたことは地域との結びつきの強さです。時々行われる、地域の住人を招いてのイベントは、麻生区市民健康の森の特色を表しており、周辺の小学校や中学校、近所の子供たちも巻き込む形で進行します。普段の活動も、そういったイベントを行いやすく、かつ里山の自然を感じられるような環境づくりを目指しているようなところもあり、正に“市民健康の森”、といった感じです。

その中で行われる自然観察会や自然の恵みをふんだんに使った食事を楽しんでいる子供たちを見ていると、「こうやって里山が伝えられていくのだな」と感じます。自然を後世へと伝えていくことは、自然そのものを守るだけでなく、後の世代をより豊かにする、とても大切なことです。大学の講義などにより、安定した参加はできないかも知れませんが、“里山”を伝えていくこの活動にわずかながらでも尽力したいと思います。

毎回刺激を受けて 松本 薫

私が多摩美の森の会の活動に参加することになった理由は、大学の先生からの紹介です。私は、人と関わりのある自然という点で雑木林に興味を持ちました。大学では雑木林を対象に研究を行っています。しかし、大学で学ぶだけでは現実の世界での雑木林のあり方を学べないと思い、何か自分が関われるものはないかと先生に相談をしました。そこで紹介されたのが多摩美の森でした。

多摩美の森の方々は私の祖父と同じくらいの年齢の方々ばかりで、はじめのうちは私も大変恐縮していました。しかし、何度か活動に参加し、お話をすることで私自身刺激を受け、活動の日を楽しみに思うようになりました。多摩美の森の方々は私の全く知らないこと、ほかの場所では決して聞けないようなことをお話して下さいます。私は毎回刺激を受け、時に考えさせられます。また、活動の際も物の扱い方や作業の時のちょっとした工夫など普段学べない多くのことを学べます。違う時には違うとはっきり言ってくださることも、大学生の友人関係などからは経験できない貴重なことです。

私自身、この活動では毎回刺激を受けています。そして、私のような若者が参加することに、歓迎して下さっていることも常に嬉しいことだと思っています。今後も参加できるかぎり参加し続け、積極的に関わっていきたいと思います。

神奈新聞で若者たちの意気込みを紹介

神奈川新聞の「市民発 地域をつくる人・活動」は、“ボランティア・市民活動を、市民が取材し、市民が発信する”をコンセプトに、取材と執筆は、(公財)川崎市市民活動センターの市民記者養成講座を受講したボランティアの記者が行い、毎週土曜に掲載される。

清水まゆみさんは、市民記者となっての初仕事に多摩美の森の会を選び、2回に亘って熱心に取材。そして、多くの里山団体が苦労している会員高齢化のなか、若い会員が生き生きと参加していることに光を当て、「里山が世代をつなぐ」のテーマで7月6日、大学生会員3人の入会動機や意欲が紹介された。

記事に登場した一人、田中駿会員は、「家宝にする」と決意を新たに。清水記者にその話をしたところ、大いに喜び、さらなる若い会員の参加、活躍を期待している。(木村記)

麻生多摩美の森の会~里山が世代をつなぐ 2013年7月6日 神奈川新聞掲載 (市民記者・清水まゆみ)

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