麻生区市民健康の森 ― 麻生鳥のさえずり公園 ―
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会報48-5 土星の環にうっとり

オーロラ天文台 小川 誠治 [平成28年(2016)09月30日発行会報第48号から]

8月4日(土)麻生区市民健康の森で開催

された「オーロラ天文台・渋谷星の会」主催 の『夏の星空を楽しむつどい』は猛暑の中、 雲ひとつない快晴に恵まれ、約30名の市民 の皆様に春や夏の星座、火星や土星の環など をたっぷり堪能していただきました。 この日スタッフが用意した15センチ反射 望遠鏡の鏡は、故木辺成磨さんという鏡作り の名人が研磨したいわば名機です。このほか 合計で3台の望遠鏡がフル稼働をし、参加さ れた皆様に夏の星空を楽しんで戴きました。

約30名というのは説明する方もちょうど良さそうな人数で、お客さまもスタッフも笑い声が絶え ず、お一人お一人とゆっくりと会話が出来ます。 質問に即答できない場合には、資料を確認しながらお答えすることもあります。

天体観測のベテランスタッフがいたので、普段は なかなか見られない二重星であるコール・カロリやこと座の星雲であるM57もお見せすることが出 来ました。妙齢の女性3人は、以前にも見えていただいたリピーターの方で同じ望遠鏡での木星と今回の火星の大きさの違いにびっくりしていました。 見えられたお客様は、多摩美地区だけではなく、 多摩区南生田の男性は、ほぼ1回目から見えていらっしゃるそうです。 土星を見た方からは「土星のわっかって、昨年もこちらで見せていただきましたが、何度見てもきれ いですね」とうっとりするお客様も。

今回のスタッフの中には、川崎の科学館主催の星空観望会で何回もサポートされている経験をお持ちの方もいて、「詳しく解説をしていただいたので、大変良かった」とのお客様からの声もいただき主催者冥利に尽きます。

なお7月12日、このイベントの件でかわさき FMに出演させていただきました。ゲストには麻生 多摩美の森の会の間野会長、かわさき多摩美の山トラストの会の小西運営委員長のお二人に出演して いただきました

このイベントが「星と緑のコラボである」旨の意義 と平素から緑を守る活動をコツコツと行っている 両会の献身的な活動についてもお話をさせていただきました。

次回は来年2月の第一土曜日の予定です。

 

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