麻生区市民健康の森 ― 麻生鳥のさえずり公園 ―
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会報20-2 西生田小5年生 「森で環境学習」実施される

副会長 長 澤 [平成20年(2008)03月31日発行会報第20号から]

麻生区西生田小学校5年生 167 人の環境体験学習が、麻生区市民健康の森で、12 月17(月)、18 日(火)(各 9:45~12:00)に実施されました。

1 日目は1~3組の約 100 名、2日目は4、5組の約 70 名と、2回に分けて実施。学習内容は①樹木の大切さと役割、当森の会の活動、②森の冬の写生、落葉かき、③樹木の二酸化炭素吸着量測定。当会会員10名弱が指導に当たりました。

1.緑の大切さなど 平林副会長(約 30 分)

落葉と常緑、広葉と針葉など樹木の特徴と役割、生命の循環、地球の温暖化問題と二酸化炭素量の増加などについて、過去と現在、イースター島の歴史などをまじえて、緑の大切さや将来に向けての取組みについて、お話をした。

2.森の冬を写生しよう(20 分間)

森の冬の特徴を見つけ写生しよう。 落葉した木の姿や、冬芽を中心に、児童それぞれ思い思いの作品が出来上がった。

3.落葉かきで堆肥を作ろう(20 分間)

木々の落葉は堆肥にして森の小さな畠の肥料に使います。子どもたちは落葉を集めて袋に入れ、大きな穴に落とし込んで踏み固め、米ぬか、土、水をやって、何層にも積み上げた。大半の子供たちは初体験で、印象深く記憶されたようだ。

4.樹の二酸化炭素吸着量の測定(40 分間)

8名前後の班に分かれ、森の樹木3本の幹周を測定し、葉面積 x 吸着指数=二酸化炭素量(kg/年)を算出し、人間の排出 CO2何人分に当たるか換算した。足場の悪い中協力して、メジャーで測り、電卓で計算、まだ学習していない分数計算も行った。感想文を書き環境調査表を完成させた。

5.結果発表と二酸化炭素の学習(30 分間)

班別に発表を行った。樹木が二酸化炭素を吸収する事は知っていたが、その量や何人分かの大きさに驚いている。観測途中での指導員のコメントが心に響いているようだ。今後は緑を大切にまた二酸化炭素削減に努力しようとの気持ちが高まったようだ。

最後に、二酸化炭素の特徴、発生源や活用例と、一酸化炭素の猛毒性について話をして講座を終了した。

子どもたちからのお礼の手紙

img7805年生全員から、お礼の便りをいただきました紙面の都合上その一部を紹介します。

*多摩美の森のみなさん、今回は、環境について、話し・つきそいをしていただきありがとうございました。多摩美の森のみなさんに、わかりやすく、説明をしていただいたので私達は楽しく多摩美の森で調べられました。二酸化炭素を木がどれだけ吸収しているのかよくわかりました。あのように計り計算する事は、知らずビックリしました。落葉集めもすごく楽しかったです。知らないことだらけです。私が調べた木3本は、人間が 12 人残れるという結果でした。

「二酸化炭素もへらして行かないと」って思いました。一酸化炭素がもう毒だったなんて知りませんでした。みなさん今日は、ありがとうございました。 (K・Kさん)

* ぼくは緑が大切だと、あまり強くは思っていませんでした。しかし、多摩美の森の会の人達のおかげで、緑は生き物などが生きていく中ですごく大切な事だと改めて思うことができ、この事をこれから将来絶対に忘れないようにしていきたいなと思いました。勝田さんみたいに外国にいって木を植えてきたことがすごいなと思い、木を植えてみたくなりました。多摩美の森の会の人達と勉強するのがとても楽しくて、説明もわかりやすくて一日楽しかったです。またどこかで会ったら、緑の大切さなどもう一度教えてください。 (S・Yくん)

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