麻生区市民健康の森 ― 麻生鳥のさえずり公園 ―
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会報10-2 森づくり in 北八ヶ岳

勝田 佳代子 [平成17年(2005)09月30日発行会報第10号から]

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ダケカンバ林の修景除伐

夏の暑い2日間、北八ヶ岳での森林ボランテイアに参加しました。NPO 法人である地球緑化センターが主催するもので、年間を通して全国のあちこちで活動を展開しています。そこの会員である私は1年に1回位の割で、活動の場所と内容を選んで参加しています。

今回は、北八ヶ岳自然休養林(標高 2000m 白駒池近くの国道沿い)での密生しているダケカンバ林の修景除伐です。

お昼頃現地集合。配られたヘルメットをかぶり足ごしらえも本格的で、のこぎりを腰にさした姿は一見本職の作業員風です。営林署の八ヶ岳森林事務所の人による作業説明の後、さっそく班に分かれて作業開始です。伐採の仕方はいつものように、まず倒す方向を決め受け口を作ってから追い口を切るという基本的な方法です。間隔の狭い木や育ちの悪い劣勢木などを伐倒し、それを短く2,3本に玉切りしてまとめ、枝払いした枝は自然に還すべく地面に置いていきます。

樹木の伐倒は、10m以上育った木を切る心の痛みと、バリバリと音を立ててゆっくりと倒れていく快感とが入り交じり複雑な思いもしますが、健全な林に育てるためと自分に言い聞かせています。

夢中になって木と闘っているうちに作業終了時刻。夕食の後は北八ヶ岳全般についての森林教室です。翌日は6時半起床。8時には作業再開です。昨日の疲れが残っているのか休憩までの時間の長く感じられたこと。11時の作業終了の声にやれやれほっとしました。道具の手入れをしヘルメットも返して閉会式を行ない無事終了しました。短い活動でしたが、いろいろな地域の人と出会い、たっぷりと樹々と触れ合うことができ市民参加の森林づくりの輪が少し広がったように思います。

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