麻生区市民健康の森 ― 麻生鳥のさえずり公園 ―
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会報25-3 分科会・イベントの今後について(1)

会長 間野 洋 [平成21年(2009)06月30日発行会報第25号から]

麻生多摩美の森の会は設立から7年が経過していますが、実際現地での活動に出席されてい る会員は当初より人員は減っており、また若い 会員の入会が少なく老齢化が進んでいます。こ のため会員の皆様からのご意見は出ても、なか なか現地での作業が進んでいないのが現状です。 掲題の件についての問題点、目標、工程等を作 成し、急がず、楽しく、出来る範囲で活動を続 けて行ければと考えています。

◆分科会について
本年度より従来の5分科会を、森づくりと動植物調査を統一し4分科会としました。

1. 森づくり分科会

平成15 年度末で現在の森の形が出来上がりました。今後どういう形で整備、管理していくかが課題です。

①麻生区市民健康の森推進計画書
平成13年3月に市民健康の森推進会議において計画書(ゾーニング、空間づくり含む)を麻生区長に提言しました。この計画に沿って森づくりが成された訳ですが、現時点では当森にそぐわない部分もあり、計画と現在の森を検証、修正し、今後の整備、管理の基本としたい(今年度末位を目標)。

②アズマネザサの整備

南側に位置するアズマネザサの藪は鶯のお宿であり、数年前よりここの整備については、方法論が確定せず、クズに覆われて現在に至っています。整備方法は試行錯誤しながら一歩一歩進める必要があります(2~3年計画で方法が決まれば開始したい)。

③広場西側斜面の下草刈り、他

ここも以前からの課題で人手不足のため手付かずのままである。年度ごとに区画を区切って時間をかけて進めざるを得ない(2~3年計画になるか)。また、管理棟を覆っている山桜の倒木に対応する必要あり。

2, 畑の管理分科会

森づくりが始まった平成13 年から無農薬での栽培が行われ、収穫された作物のほとんどは収穫祭で振る舞われ、また小学生の総合的学習の教材として供用されています(一部は収穫祭で格安で提供)。このようにこの分科会は巻頭に述べた市民健康の森の基本理念③の地域コミュニテイの構築に寄与する柱となっています。

しかし冬作物、夏作物の経移時期は作業量が多く、天候にも左右されるため、例年苦労が絶えないのが現状です。これを今後いかに解消していくか、作物の出来具合、種類、量の再検討も必要になってくると思われます。

3. 施設工作分科会

課題であった水廻りの排水工事も8割ほど終了。排水については大雨時に於ける全体の排水計画(多摩美公園に抜けるアクセスに相当の雨水が溜まる)が必要となる。また施設については、藤棚下のテーブルの脚および椅子、ヤマユリ園の柵、カブト虫のお宿等の修復がさしあたりの課題です。

4,広報分科会

現在は、麻生区市民健康の森活動報告(年1回)、会報「麻生多摩美の森だより」(年4回)の発行、および当会の各種イベントの市政だよりなど他の広報誌への記事記載依頼などが主たる仕事になっています。

数年前、当会のホームページ作成の機運が高まり会員のM 氏にサンプルまで作成いただきましたが、完成することなく現在に至っています。IT の時代であり、①緑に関する当会の活動内容を広く市民の皆様に知っていただき関心を持ってもらう、②若い会員を募る、③地域のコミュニティに積極的に参加してもらうことを目的に1年計画くらいで是非立ち上げたいと考えています。

これには必要なパソコン教室の開設、必要資機材、費用等々の検討が必要となります。

☆☆☆ 以上、分科会の今後と問題点を私なりに列挙しましたが、他のご意見も多々あると思いますので、出していただいて皆で議論をしたいと考えます。いずれにしても2年間位を目途に目的をはっきり定め、優先順位を決め、大まかな作業工程を作って一歩一歩進める以外にないと思っています。

会員の皆様には現状をご理解いただき、活動日には多くの方のご参加を願っています。もちろん、活動については「自分で出来る範囲を自分で楽しく行う」がモットーです。紙面の関係上、イベント他は次回に譲ります。

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