麻生区市民健康の森 ― 麻生鳥のさえずり公園 ―
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会報12-2 西生田小学校5年生の「森で環境学習」が行なわれる

副会長 長 澤 [平成18年(2006)3月31日発行会報第12号から]

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森の広場周辺で写生

「麻生区市民健康の森(鳥のさえずり公 園)」と「多摩美みどりの会」の協力で、 5年生約 180名の[森で学ぶ]総合的な学 習が12月上旬3日間にわたり行なわれま した。全員が環境をテーマとして同じ内容 の学習が行えるように、学習講座を森(緑) の働きなど3講座として、輪番で体験し、 3日間で全講座を終了しました。

Ⅰ 実施日と学習指導員 ① 実施日時 ; 12 月5日(月)、8日(木)、 9日(金)、各日 午前中の2時間 ② 学習指導員 ; 各日 7~9名 市民健康の森(多摩美の森の会)会員、 および多摩美みどりの会会員の有志 冬の寒い時期でしたが、3日間天候に恵 まれた野外学習ができ、子供たちに怪我も なく無事に終了しました。

Ⅱ 3つの講座の学習内容

1、環境における緑の大切さと、多摩美の 森の保全活動について 副会長 平林謙三 ①最初に勝田会長が「西生田小学校の近く にこんなすばらしい森があります、今日は、 環境に森がどんなに大切か実習をまじえて の野外学習を体験して下さい」と挨拶があ り、緑の学習に入りました。 ② この森周辺に 25 年前開発計画が持ち上 がったとき、地域の人たちによる森を残そ うという活動が始まり、今は川崎市麻生区 市民健康の森(鳥のさえずり公園)となっ ています。 ③ 森の役割の1つ目は、鳥や虫や小動物の 住処や、緑による人々の安らぎの効果。2 つ目は、人間や動物が吐き出す二酸化炭素 を吸い、光の力を使って酸素を放出する効 果。地球の二酸化炭素増加による温暖化防 止など、環境の保全に大変貢献しています。 ④ 外国には、木を切りすぎて滅びた国や文 明が沢山あります。木の成長サイクルは大 変長いので、何十年何百年先の森を見据え て、保存や育成に努めたいと思います。

2、森の冬を写生しよう 森のイメージといえば、ふつう緑豊な季 節の林ではないでしょうか、しかし冬の森 にも命が息づいています、落葉よし、冬芽 よし、木の姿もよし、と広場周辺に広がり 30 分間の写生を行いました。

3、樹木の二酸化炭素吸着力を測定しよう ① 観察シート、メジャー、電卓を用意し、 まず木の幹周りを測定(6人1班で大き目 の木3本を測定)し、別表を使って「葉総 面積値」を割り出しました。 ② 計算式「二酸化炭素=葉総面積×吸着 指数」によって、樹木が吸着した二酸化炭 素を算出し、人間何人分になるかを計算。 ③ 班別に結果発表を行い、感想を述べあ いました。6組 18 本の測定樹で約 75 人分 の二酸化炭素を吸着し、樹木が環境改善に 大きく貢献していることに感動しました。

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