麻生区市民健康の森 ― 麻生鳥のさえずり公園 ―
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会報21−1 初夏の麻生多摩美の森・・・樹木・草花の楽しみ

勝田佳代子 [平成20年(2008)06月30日発行会報第21号から]

多摩美の森の初夏の観察会を行うために、5 月 26 日に講師の高橋さんと森を回って、下見観察を行いました。

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エゴノキ

樹木と草原の植物に分けて、まずは樹木。白い可憐な花をつけるエゴノキは、もう花も残り少なくすでに青い実をつけているものもあります。関東の雑木林の代表格コナラは柔らかかった新緑の葉がだいぶ堅くなってきました。

 

 

 

ムラサキシキブ

ムラサキシキブ

アカシデとイヌシデはすでにたくさんの果穂が下がっています。広場の中央にあるシンボルツリーのエノキもすでに実をたくさんつけています。林床にあるムラサキシキブは可愛いピンクの花が真っ盛り、上を見上げるとクマノミズキが白い花を一斉に空に向かって開かんとしているところです。多摩丘陵の代表的常緑樹シラカシとアラカシは赤みがかった新緑が緑を濃くし始めています。

 

 

クマノミズキ

クマノミズキ

草原の植物としては、よく知られているオオバコも虫眼鏡の世界から見ると可憐な白い花がたくさん並んでいます。シロツメクサ、カタバミ、オオイヌノフグリなど色とりどりに咲き競っています。ミズタマソウ、トキワハゼ、キツネアザミなども見逃せない野の草花です。

 

 

 

まだまだたくさんの植物があり、改めて多摩美の森の植生の豊富さには感心しましたが、皆様も観察会当日に同じ感想を懐かれることと思います。

(5 月 31 日に予定されていた観察会は雨天のため延期、6 月 28 日に行なわれました。なお、上記の木々を含めて 29 樹種に 2004年植樹祭で名札を付けています。一部補修の必要がありますが、名札付けした木のマップは、2004 年「木の葉写真集」、2005 年「木の花 木の実写真集」に記載しています。)

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