麻生区市民健康の森 ― 麻生鳥のさえずり公園 ―
*

会報07-2 小学校の“総合的な学習”へ協力

副会長 長澤 宗幸 [平成16年(2004)12月20日発行会報第07号から]

◆ 10 月 22 日 金程小5年生・麦の学習

img3885年生の 79 名を対象に、校内の実習室で麦をテーマに学習指導を行いました。健康の森からは、8名の会員が参加しました。

① 麦の種類の勉強

まず、麦の実物を見ながら、大麦、小麦、ビール麦の違いを話しました。大半の子供たちは麦の穂を見るのは初めてのようでした。そのあと、麦わらでストローを作りました。

② 食物の自給率

わが国の食物自給率がどのくらいなのか、グラフで学習してもらいました。総合自給率が 40%しかなく、麦類が大変少ないことを説明しました。

③ 麦茶を作る

火の取扱い、麦茶作りのやり方を説明の上、大麦で実際に挑戦してもらいました。フライパンに、カップ3杯分の大麦を入れ、ガスコンロで 10~15 分焦げないよう煎ってもらいました。

香ばしい匂いがしてきたところで、それを熱湯に入れました。大きなやかんの麦茶は、試飲によりまもなく空となりました。

④ 麦焦がしの試食

各自カップに、麦こがし(はったいこ)を大さじ1杯と砂糖を入れ、よくかき混ぜ試食しました。次にお湯を注いで練り上げて試食、昔のおやつを体験してもらいました。

◆ 11 月5日 西生田小3年生・そばの学習

img398この日、鮫島先生に引率された3年生 19名が健康の森にやってきて、「そば」について、野外学習をしました。

このときは、健康の森会員とその家族、10名が参加しました。

① プロのそば作り見学

健康の森の近くのそば処“檪”で、原そばの粉引き、こね、そば切りの工程を見学させてもらいました。最後に質問時間も入れて、30 分の学習となりました。

② そばの刈り取り

健康の森のそば畑に入り3名1グループで、鎌を使って刈取りを行いました。危険を伴うので、会員が各グループについて、手をとって指導しました。

③ そばの実の収穫と観察

刈り取ったそばの茎から実を落とし、実の形を観察しました。その小ささと、黒くて三角になっているのに、皆驚いていました。その後、実をすり鉢に入れ、すりこぎで砕き、 白い粉と胚芽部分、殻に分けてみました。

④ そば茶の試飲

差入れのふかし芋とせんべいをお茶菓子に、そば茶を飲みました。多くの子供たちにとって、そば茶は新しい体験だったようです。

⑤ ウグイス笛を作る

篠竹でウグイス笛を作り1本ずつ持ち帰りました。どんな音色が出たことでしょうか。

⑥ 校内発表会

11/19 の校内発表会に招かれ、5名の会員が参加しました。体験学習の成果や感動を、子供たちから聞くことができ、満足しました。

◆12 月 13、14 日

img401西生田小5年生・森で野外学習150 人が2日2班に分かれて、野外学習を行ないました。歓迎の挨拶のあと、市民健康の森とは、人と森の関係、森の保全活動についてなど説明を受け、会員の案内で樹木ウォッチングをしました。

次に、カブトムシのお宿作り。落ち葉を集めて、あらかじめ会員が作っておいた竹枠に入れ、米ぬかと土を混ぜて、幼虫を放してやりました。1時間半弱の短い時間でしたが、木々に触れ、充実した学習だったと思います。

前のページに戻る ページの先頭へ