麻生区市民健康の森 ― 麻生鳥のさえずり公園 ―
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会報04-3 「結果」を「成果」に

麻生区役所区政推進課 井川 秀雄 [平成16年(2004)3月31日発行会報第4号から]

私が現在の所属に異動し、“麻生区市民健康の森”の活動に参加させていただくようになって約3年が経過しました。いつでも気持ちよく受け入れてくださる森の会の皆様に、本当に感謝しています。

私の参加歴は、健康の森推進計画を受けて実際に管理運営に取り組み始めた時期と重なります。これまでの取り組みをふまえた今後の展望を、感じたままに書かせていただきます。

まず第1点目は、行政との話し合いの場を定期的に持ってはどうかということです。現在でも、公園事務所や環境局、区役所と上手に連携できているとは思いますが、それぞれの役割分担、現時点で考えていることなどを確認する意味でも、個別に打合せするのではなく、一つのテーブルに着く必要があるように思います。

第2点目は、これまでの取り組みという「結果」を、森づくりや組織運営に関するノウハウという「成果」として確認していくことが大切だと感じています。森づくりは行政としても先駆的な事例です。まちづくりにとっても大きな成果であることは疑いのない事実です。特に難しく考えることはないと思いますが、広報紙等を通じて発信することも、「成果」づくりへの第一歩であると思っています。

最後に、具体的な取り組みは、いろいろな人から意見を聞いて検討することだと思います。自分の発案が取り入れられる喜びは、さらに人の和を広げていきます。森づくりの主役は参加者の皆さんです。苗木を大切にして大樹に育てる――人育ても同じですよね。参加者の“思い”という種を、どのように伸ばしていくかというあたりに、未来の「麻生多摩美の森」の姿を思い描いていけるように思っています。

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