麻生区市民健康の森 ― 麻生鳥のさえずり公園 ―
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会報17-3 「小さな畠」便り・・麦の収穫

副会長 長 澤 [平成19年(2007)6月30日発行会報第17号から]

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手作業による大麦の脱穀

麻生区市民健康の森には、通る人の心和 む「小さな畠」があります。ここでは、夏 から秋にはサツマイモ、サトイモ、ソバ、 冬から初夏には麦が栽培され、収穫物は西 生田小学校などの体験学習教材、収穫祭な どのイベントに利用されます。当会会員に よる土の耕し、種まきから、草取り、収穫 までの管理作業で、無農薬自然栽培です。

今回は、11 月に種播きした麦の収穫について報告します。ここで育てる麦は、大麦 (六条大麦)、ビール麦(二条大麦)、小 麦の3種類。今シーズンは天候にも恵まれ 作柄は良好でした。

第1陣の収穫は、5月中旬に二条大麦と 六条大麦の刈り取りでした。乾燥は、里山 の畑らしく昔懐かしい“はざがけ”。昨年 は乾燥中にスズメ、ヤマバトなどに食害さ れて収穫が激減したので、本年は防鳥網を 掛けて乾燥しました。第2陣の小麦の刈り 取りは6月上旬となりました。

脱穀作業は、機械がないため、叩き棒や 箕を使った昔ながらの手作業です。収穫目標は、①3種類の麦穂が小学生の教材とし て確保できること、②六条大麦は体験学習 やイベントなどで麦茶を作れる量がとれる こと、③二条大麦は来年の種の確保、④小 麦は小麦粉が挽ける20kg 以上を見込みま した。いま小麦は乾燥中ですが、脱穀の結 果が期待されます。

(補記)麦は、すばらしい学習教材

稲城市の小学4年生担任に小麦と大麦の苗を数本ずつ見本用にプレゼントしたところ、めでたく出穂。子供たちは大麦の穂が「キレイ!」と感動、イ ンターネット等の調べ学習が活気づき、小麦グルテ ンガムや「麦秋」を知って喜び、小麦粉料理にチャ レンジするとのこと。学校の「バケツ稲作」は公的 支援のもと、全国に広がっているが、当会は地元小 学校に「ポット麦」運動はどうだろうか(木村記)

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