麻生区市民健康の森 ― 麻生鳥のさえずり公園 ―
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会報37-1 森の豊かさ、森づくりを次世代に 第12回植樹祭&収穫祭報告

実行委員長 間野 洋 [平成25年(2013)01月31日発行会報第37号から]

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西生田中学校1年生 壁新聞の発表

当会と多摩美みどりの会の共催による植樹祭&収穫祭は12 回目を迎えました。このイベントのスタート時は、植樹で「森を育てる」ことと、収穫物で焼き芋・豚汁など「森の恵みを楽しむ」ことがメインでした。やがて「木と友だちになろう」「森の恵みでアート」などをテーマに、木々の成長観察や作品づくりなどが加わり、さらに、地域の音楽家の協力で森に歌声が流れ、皆さんで楽しく交流する場として、内容を膨ませてきました。

また、いま多摩美の森は1年を通じて、子供たちや学生が体験・環境学習に来たり、森を活かした各種催しが行われるなど、自然と触れ合うかけがえのない場となっています。そこで、今回は、より多くの人びと、とくに若い世代に森づくりの輪が広がっていくことを願って、テーマを「森の豊かさ、森づくりを次世代に」としました。

開催日の11 月18 日(日)は、ほかにさまざまなイベントがあり、参加者は160 名と例年より少なめでしたが、天候にも恵まれ、予定どおり進めることができました。開会行事に続いて、「暮らしに役立つ植物たち」の観察。樹種はコナラ・エノキ・チャ・ミツマタ・クロモジなど。日本の生活文化には里山植物が多様に活かされてきたことを、改めて発見する機会となりました。続いて記念植樹は、昨年に続いてヤマボウシを3班に分かれて植樹。子供たちは協力し合って植えて、樹種名札に自分の名前を寄せ書きしました。花と実と紅葉を楽しみに、大事に育てていきたいと思います。

続く収穫祭では、滝峠麻生区長からお励ましの言葉と乾杯の音頭をいただき、豚汁、焼き芋、茹で芋(里芋)など秋の味覚を楽しみながら和やかな宴となりました。

そして、今回のテーマのために新たに取り入れた「森への応援メッセージ」です。西生田中学校1年生の男女7名の豆記者が、8月に森を訪れ、当会についてインタビューを行い、取材結果を2枚の壁新聞にして、10 月に学校で発表されました。そこで、植樹祭開催に当たり、豆記者さんたちを招待し壁新聞の内容の詳細を発表してもらいました(写真)。中学生ならではの視点でとらえた発表と、森へのかかわりの思いも語られて、多くの人が耳を傾け大好評で、感動を呼ぶひとこまでした。このことは “タウンニュース”の植樹祭の記事の中でも紹介されました。

最後は「森の音楽会」。今回も国際的に活躍中の地元の音楽家、荒瀬順子さんと、弟子の村田恵さんにマリンバ演奏をしていただき、みんなの大合唱が森を渡りました。

開催に当たりプログラムに、料理づくりに多くの方々のご支援・ご協力をいただきました。ここに厚くお礼申し上げます。

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