しんゆりいごがくえん
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学園生の声

『暑さも吹き飛ぶほど覚醒した日』

『ゼロからはじめる女を磨く囲碁講座』に通い出して9ヶ月。
女子部の和やかな雰囲気の中、若い学生講師と新百合の母かのような学園長とのからみが面白くて自分にしては珍しく続いている。
一通りなんとなくわかってきたけれど、果たして女に磨きがかかったのだろうか?
『ゼロからはじめて疲弊しちゃった囲碁講座』の気がしなくもない。
素人レベルとはいえ次の一手をどこに打っていいのかわからず、
頭が真っ白に膠着、疲労感MAXになる事がしばしばなのだ。

ところが、午後には35度になろうかという7月のある日、
学園まで歩いてきただけで頭は朦朧空回りというその日、それは突然起きたのだった。

その日の練習問題は、
『両アタリ~一発逆転の必殺技~(白には一か所ずつナナメのキズがあります。そこを突くことができれば白は一気に崩壊します)』だった。
碁石を並べてみるとほとんど二分割の互角、言われなければこんなもんで終局でしょうという盤面、
見つけた!蜂の一刺しを。
白にしてみたら平和ボケが一気に奈落の底、
黒にしてみたら平和?何それ、牙突キマッタ~~♪
なんということでしょう。穏やかな友好関係が一瞬で大崩壊となったのです。
ムムッ、面白い、実に面白い、気分爽快、眼はキラキラリン。多分お肌も艶々。
そういえば、《チマチマ枝葉の事にこだわって満足して、実はとんでもない落とし穴が目前にあるのに見落とす》というギリギリな世界が実社会でもあるではないか?アブナイアブナイ。

勝俣講師のお言葉は優しい顔して『相手のキズをさがしましょう』
そうしましょう、これからは。
今まで守ってばっかり、相手の嫌がることはやめましょう的な無難な事しかしなかったけれど。
必殺技が決まるこの高揚感は何?悪・即・斬!
そんなわけで、『ゼロからはじめたら攻撃本能に目覚めて危ない女になっちゃった囲碁講座』を経験した記念すべき日となったのでした。
これぞパラダイムシフト!!
囲碁って面白いんですねぇ~
(新百合異語レディース Eさん)

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