麻生区市民健康の森 ― 麻生鳥のさえずり公園 ―
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9月2日(日)付 東京新聞TOKYO Webで紹介されました

題して「<かわさき市民健康の森>多摩美の森 麻生区 「緑残そう」団結の証し」

こちらのリンクです→東京新聞TOKYO Web 2018年9月2日記事

以下、テキストの引用です。「写真や地図」は本記事を御覧ください。

川崎市麻生区の小田急・読売ランド前駅の北口から徒歩十分。住宅街の坂を上り、多摩自然遊歩道に入ると視界が広がり、緑豊かな森に囲まれる。駅に近いこの森は、緑を残そうと市民が長年、力を合わせて活動してきた証しだ。

一九六〇年代、森に鉄道を通す計画が浮上した。通れば沿線となる市民らが反対運動を展開。その団結が、地下トンネル内の線路に変更させて、地上への影響を食い止めた。

八〇年代には高層マンションの建設計画が進められたが、市民らは委員会を発足させて反対。鉄道の一件で、自分たちで環境を守らなければ、という意識が根付いていたこともあり、マンション開発業者は計画を断念した。その後も宅地造成計画などが持ち上がったが、いずれも市民らの粘り強い活動で森は守られた。

二〇〇四年に「麻生多摩美の森の会」が管理団体として正式に発足した。現在は「多摩美みどりの会」、「こもれびの会」などの保全管理団体も発足し、市と協働で活動を続ける。

麻生多摩美の森の会員は現在三十四人。毎月第一土曜日と第三日曜日が活動日。井上正樹会長は「これだけ暑い日が続き、雨が降ると、成長する雑草との闘いとなる。どこの森もそうだが、夏場の森の手入れは大変」と、今年は会員の気合の入れようも違うという。

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地域との交流の場でもある。多摩美子どもの会と連携して里芋の植え付けから収穫を手伝ってもらっている。腐葉土の作成からカブトムシの幼虫の育成、ドングリ拾いからクヌギ、コナラなどの苗木づくりなどの体験も行っている。

また、万福寺ニンジンの栽培にも力を入れている。七月の種まきから十二月の収穫に向けて水やりや草取り、間引きなどを行い、品評会に出展できるニンジンの栽培を目指している。

井上会長は「子どもたちのために森を残していかなければいけない。そのために手入れは大切。そのうえでイベントなどで地域とのつながりを保ち、(活動を)引き継いでいきたい」と話している。 (安田栄治)

=おわり

<市民健康の森> 緑の保全や市民のコミュニティーづくりを目的に、市が各区に1カ所ずつ整備した。1998年から2001年にかけ、区と区民らでつくる委員会が、地域の特色を生かせるよう場所やコンセプトの検討を重ねて区長に提言。その後、順次開設した。区民による管理運営組織が植栽の管理や観察会などを行っている。

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