2019公開講座「能楽体験教室」実施報告

2012年より始まりましたこの公開講座も、2018年から能楽体験と名称を変え発展してまいりました。
 
今年もあさお謡曲研究会の能楽体験教室が、川崎市教育委員会・麻生区市民館サークル連絡会の公開講座として開催されました。

講師は、金春流シテ方能楽師中村昌弘先生をお招きし,8月6日、20日、27日の3日間にたり開催され、14名の参加を得ました。
当会の木田さんから中村昌先生の能楽師としての多方面にわたる活動を紹介の後、能の歴史の紹介から体験講座は始まりました。

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一日目 令和元年8月6日(初日)
場所  麻生市民館 視聴覚教室
内容  ①能の歴史の解説 
     ②映像で能の一曲の流れを知る 
     ③高砂を謡う            

「映像で能の流れを知る」では、能演目の内「ぬえ」「はじとみ」「かなわ」の三つを上げ、参加者の希望の多い演目を上映するという参加者全員の希望を入れた趣向で能を楽しみました。
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講師の説明は分かり易く、面白かったので暑さを物ともしないで、講座を楽しみました。はじめは静かに話を聴いていた皆さんでしたが、ご存知の話も出たりして次第に盛り上がり、次第に盛り上がり笑い顔や頷き顔があちこちに見られました。

二日目
令和元年8月20日(中日)
場所  麻生市民館 和室
内容   ①高砂を謡う 
      ②所作体験(構え、すり足、扇の使い方)  
      ③能面の解説と体験         

大声で謡いましょうとの呼びかけで、初心者の謡の手法「一句付」の方法で、先生がお手本を一句謡い、次に同じように先生の口真似でつづける方法で「高砂」謳い上げました。

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つぎに「構え」「すり足」「扇の使い方」といった動きのある基本動作を体験しました。
 
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本日一番の興味と関心が集まったのは能面でした。
先生の解説に始まり面の付け方により「役」が分かり、雰囲気が変わることや付けている役者の声の出し方はどの様にするのかといった専門的な所まで解説、参加者が面を手に取って観察したり装着したりする場面では講師の一人でもある能面作者の説明も入れながらよりよく理解できた様でした。
 
 
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三日目
令和元年8月27日(千秋楽)
場所  麻生市民館 和室
内容   ①ミニ発表会「高砂」を能舞台で謡うように謡ってみる
      ②仕舞(能のハイライトシーンの簡易型上演形式)鑑賞 
      ③まとめ・質疑応答        

 最終日になりました。想像していた能の世界が体験できましたでしょうか。
今日は、講座と体験してきた項目の集大成として練習したきた謡の成果を競う「高砂」を、黒白青赤の4組によるコンペの日です。各組練習の後、いよいよ壇上に上がっての連吟です、皆さん力を合わせて精一杯の初舞台を演じました。
 
 
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どの組も相当の仕上がりでしたが、青組が優勝と決まり先生から賞品が授与されました。他の組の方々にも能の舞台衣装を着けたPostcardが参加証として贈られました。
舞台にたつ者の心得として、堂々と最後まで演ずることである。と

先生が「羽衣」を舞い、会員が謡って体験教室を〆ました。
 
 
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懇親会
各組成果を出しての3日間でしたが、その後参加者の皆様を囲んでと講師の先生と会員で懇親会が開かれました。各人の自己紹介がなされ、和気あいあいの時間を過ごしました。