今年は例年よりだいぶ早い5月28日(土)のサークル祭に参加しました。今年はこちらの都合で午前10:30からの開催となったためお客様の入りを心配しましたが、会員の精力的な声掛けや、タウン誌に取り上げて頂いたことなどからほぼ定員の40名近くの方においで頂きました。ありがとうございました。
今回も、〝観て、聞いて、謡ってみよう〟と題した「能楽体験講座」としました。
〝観て、聞いて〟の言葉通り、会員発表の演目を多くし、会員の日ごろの成果を披露させていただきました。入会後1年未満の初心者から丸5年の中堅までが仕舞と独吟を、そしてベテランを含めた全会員が交替で地謡で支えました。
最後は全会員による「熊坂」の連吟で締めました。「熊坂」は変化が有り、会員も楽しく謡いましたが、お客様に伝われば幸いです。なお、〝春夏秋冬〟に会員のサークル祭への意気込みを載せてあります。併せてご覧ください。
その後、指導頂いている、シテ方金春流能楽師の中村昌弘先生の講座に入りました。
能楽の発祥、歴史、能面の説明など、分かりやすい説明で来場された方も大変満足して頂いたようです。〝面〟は昨年に続いて会員の一人が打った、新作を含む10点と製作途中のものを展示し、そのうちの一つを実際につけて頂きました。〝面〟の扱い、視野の狭さなど、強い印象を受けられたようです。
先生から面を打った会員への問いかけが有り、これも普段聞けない面打ちの細部の説明が有りました。
講座の最後には会員発表の演目だった「猩々」の後半部分を謡指導の教材に取り上げ、最後には和室内にお客様の朗々たる声が響き渡りました。
たくさんの方々に来場いただき、大変ありがとうございました。
講座終了後、会員の懇親会を行い、数名からは次のステップに向けた意気込みが披露されました。皆様もぜひ仲間になって楽しみませんか。「稽古日程」をご覧いただき、是非見学にいらしてください。