高橋万紗先生、中村昌弘先生門下の発表会である万葉会が、国立能楽堂の本舞台で開催されました。
出演した門下生は今回も50人を超え、盛大な会になりました。当教室からの出演者は舞囃子に6名、仕舞に8名、独吟に7名、さらにこの9月に新しく仲間になった2名の内1名が連吟に加わり、合計22名と多くのメンバーが出演しました。舞囃子を舞った会員のうち、半数の3名が初めての舞囃子だったのでさぞや緊張するのかと思いましたが、全員落ち着いて見事な舞台でした。また前回の万葉会以降に入会した会員も多く、緊張の中でも初舞台を楽しんだようです。番外仕舞として中村先生の「巻絹キリ」の見事な舞いで締めとなりました。
ただ残念だったのは、当教室の重鎮で今回も独吟を予定していた男性会員が1カ月前に急逝されたことです。直前まで元気にお稽古され、出演を楽しみにされていたので、残念で寂しい限りでした。会の最後には、月に昇っていく融の大臣になぞらえ、「融」が手向けられました。
久々の本舞台ということもあり、会員の家族やご友人も多く来場して頂きました。能を初めて観た方から「客席も一体となった能舞台の緊張感など、素晴らしい経験をさせてもらった」との感想も頂きました。
長時間にわたり、ご覧いただき、ありがとうございました。