乙   2015年6月

 

 

 

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乙御前(おとごぜ)とも呼ばれる狂言面です。
お神楽では「お多福」、狂言では「ふくれ」などと呼ばれています。
醜女の役に使用されたりもしますが、この面は健康的で愛らしい表情をしています。




狂言面には「乙」の他に「空吹き」「賢徳」動物では「狐」「猿」など数多く有りますが今までに手掛けたのはこの「乙」だけです。この「乙」の健康的で愛らしい表情が気に入ってます。
余談ですが数年前、杉並能楽堂(山本東次郎先生のご自宅でもあります)で100面余りの面(一部能面を含む)を拝見させて頂きましたが種類や数の多さに驚きました。特に「乙」については表情の異なる面を幾つも見せて頂き参考になりました。