環境影響評価書分析

知事意見・市長意見とJR東海評価書の対比検証

リニア(中央)新幹線について、JR東海は2013年10月、「中央新幹線環境影響準備書」を発表し、東京、神奈川、山梨、長野、静岡、岐阜、愛知の沿線1都6県で縦覧、意見募集、説明会、公聴会を開催し、同時に各都県は環境影響評価審議会を開催した。そして、各都県知事と関係市町村は3月25日までに、審査書と首長意見書をJR東海に提出した。これを受けてJR東海は知事意見から1カ月足らずしか経たない4月23日、環境影響評価書を作成し、国土交通大臣に提出、現在その審査が行われている。
私たち連絡会は、評価書公表後、プロジェクトチームを設置し、首長意見が評価書にどのように反映されているかを検証した。以下は、主に神奈川県、相模原市長、川崎市長意見が評価書にどのように反映されているかどうかについて、その検証結果をまとめたものである。(一部と知事意見も含む)
評価書は知事意見に対し、JR東海の見解や本編、資料編の中で、準備書の内容を補充する形で環境保全措置を部分的に記載しているが、市長や町長意見には対応していない。そして評価書の内容は準備書の手直し程度に過ぎず、知事意見からわずか1か月足らずで評価書がつくられた経緯から見て、基本的に準備書の内容を踏襲したものと判断せざるを得ない。
( )は知事意見など、■評価書の対応、★私たちの検証

 2014年7月  リニア新幹線を考える東京・神奈川連絡会編

知事意見・市長意見とJR東海評価書対比.pdf