JR東海によれば 川崎市内の家屋調査はルート周辺の3千戸が対象ですが、 私たち東京・神奈川連絡会は左右40メートルという調査範囲は狭すぎると考え、JR東海には左右100~200メートルに配意を広げるよう求めています。また、説明会で示したJR東海の「川崎市内のルートには特殊地盤がない」 とか 「シールドマシンに影響する大きな石も存在しない」という見解に は 何も根拠 となるデータ はありません。市内のJR東海が実施 した11本のボーリング調査のうち、ルート上で行ったのはたった2本に過ぎません。このような杜撰な調査をもとに大深度工事を行うことに 対し 市民は「外環道と同じ事故が起きるのではないか」と不安を高めています。
こうし た状況を受けて、東京・神奈川連絡会は1月中~下旬に、家屋 調査の対象となる地域を中心に5千5百枚のチラシのポスティング(各戸ポスト入れ)を行いました。このチラシにはJR東海が説明会で明らかにした各地域の家屋調査対象区域を示した地図を明記しました。このチラシを見た住民の方からは「うちの下にトンネルができる ことは知らなかった」 (高津区)、「 2 か月ほど前にJR東海から家屋調査協力のチラシが来たが、古い家なので工事が原因と言い切れな
いと思ったので応じなかった」(宮前区)などの反応がありました(「リニアニュースNo.93」より)