東京神奈川連絡会は、12月13日午前、神奈川県環境農政局環境計画課を通じて、黒岩祐治知事および県環境影響評価審査会・益永茂樹会長あての要請書を提出しました。また、同日午後は川崎市環境局環境評価室を訪れ、福田紀彦川崎市長および市環境影響審議会・柳憲一郎会長あての要請書を手交しました。川崎市議会浅野文直議長あて陳情書については、12月20日までに市議会局に提出する予定。
県・市のリニア公聴会担当者とそれぞれ30分余り協議した中で、公聴会の内容に大きな違いがあることが判明しました。
県公聴会は公述人の人数は明記されていないが、1回あたり30名程度との感触を得た。持ち時間は7分、公述人が五十音順で順次意見を述べ、県担当部局が録音して終わり。事業主体の出席については県条例では「知事は出席を求めることができる」となっているが、おそらく事業主体は出席しないのではと危惧している。
一方、川崎市の法対象公聴会は、事業主体の出席については、やむを得ざる事情以外は出席しなければならないと市の条例は決められており、公聴会ではまず、JR東海が見解を述べた後、公述人が五十音順で10分づつ、意見や疑問点を公述し、そのあとJR東海が回答し、これに対し再び公述人が5分づつ質問や意見を述べる。公述人が10人以下の場合は、更にJR東海が答え、最後に公述人が3度目の意見を5分づつ述べる3ラウンド方式で進行する。また、パワーポイントのスクリーン(パソコンは公述人持参)も用意され、意見表明の際に必要な写真や資料を張ることも可能という。川崎市の公聴会で、公述人の人数は上限15人程度と見られ、発言者1人当たり2回または3回の発言時間合計で15分~20分となる。
いずれにせよ、公聴会の内容は記録され、審査会や審議会の資料となることから、私たちは改めて準備書のいい加減さと、住民生活や自然環境への配慮の無さをとことん公聴会で追及して行きたい。(詳細は リニア新幹線NEWSNo16.pdf)
2013年12月13日公聴会県申し入れ.pdf 2013年12月13日公聴会市申し入れ.pdf