リニア新幹線を考える東京・神奈川連絡会は、11月14日、神奈川県知事および川崎市長あての申し入れを行い、下記事項を住民要求として検討するよう要請しました。(以下は県知事に要請した5項目)
1.県民から寄せられた準備書に対する多数の意見や、説明会での質疑を十分尊重し、リニア新幹線の事業計画の見直しを含め、時間をかけた十分な審査を行うことを求めます。また、審査に先だって知事は、JR東海に寄せられたすべての意見を見解書に反映させ、提出させることを求めます。
2.2年前の環境影響評価方法書に対する知事意見では、準備書の作成後も内容について、環境影響評価審査会の指摘があれば再調査をするよう求めています。審査会では、環境影響調査の対象項目ごとに、県民から指摘された課題について精査するよう求めます。
3.リニア新幹線の中間駅停車は1時間に1本の可能性が高いのに、「5本停車」の想定を基にした、県期成同盟会の経済波及効果予測は破たんしています。県民税を費消し、県民の声を顧みず、多数の担当職員を配置し、事業推進の活動を続ける期成同盟会の解散を求めます。
4.川崎市内ではリニア新幹線以外にも、リニア以前に計画された複数の大規模工事の実施が同時期に予定されています。リニア工事の建設機械の稼働や工事車両の走行で、複合的な大気汚染の悪化が心配されます。早急なリニア工事の着工を認めないよう求めます。
5.県の環境影響評価条例によると、「知事がこの意見を述べる際には、県の条例に基づいて行われる手続きと同じように、公聴会を開催したり、環境影響評価審査会の意見を聞くこと」としています。県のリニア担当部局、環境対策担当部局、JR東海や学識経験者、県民等が参加する公聴会の開催を求めます。
神奈川県および川崎市の環境局との対談報告は神奈川県・川崎市準備書審議申し入れ.pdf
上記申し入れに対し、神奈川県知事より回答書が届きました。県知事回答.pdf