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11月23日 エスニック料理講習会(インド料理)

1.開催日:11月23日〈火)13:00~15:30

2.場所: 麻生市民館3階料理室

3.費用: 一人あたり 1,800円

4.調理品目

① ハイデラバディービリヤーニ(インド炊き込みご飯の王様)

② 高級チキンカレー(ホテルもビックり)輸入米(バスマティ・インディカ)の炊き方

 

5.地域事情ブリーフィング

 題目(第1回 西アジア他のお米事情)

エスニック料理研究会では、調理方法の取得の他に、地域事情も併せ勉強していこうと考え、講習会の中に、ブリーフィングの時間帯を設け、対象地域に絡んだトピックス、関連情報の説明を行うことにしました。今回は、調理品目が「炊き込みご飯」であったことより、「西アジア他のお米事情」をテーマにしてブリーフィングしました。

 

【ブリーフィング資料】

米の9割はアジアで生産され、消費される。生産量で一位は中国、インド、インドネシア、バングラ、ベトナム、タイ、ミャンマーと続く。米の輸出国はタイ、アメリカ、インド、パキスタンと続き、この4カ国で世界の7割を占める。貿易量は生産量の7%。

 

●米の種類

ジャポニカ(日本型、短粒種)

形が丸みを帯び、炊飯米は粘りがある。日本での生産は全量ジャポニカ。

インディカ(インド型、長粒種)

形が縦長で、粘りが少ない。世界的にはジャポニカの種類よりもインディカ種類の生産量が多い。

ジャバニカ種(ジャワ型、大粒種)

長さと幅とも大きな大粒であり、粘りはインディカ種に近い。東南アジアで主に生産される他、イタリア、ブラジルでも生産。

 

●米料理

インド プラオ、ビリヤーニ、キール、ドーサ、イドリ
パキスタン ビリヤーニ
オマーン マクブース
トルコ ピラブ
ヨルダン、クウェート、UAE マンサフ
スペイン パエリア
サウジアラビア カプサ
インドネシア ナシゴレン

●イランに電気釜があり、これは東芝が最初にイランで生産を始めた。(革命後国営工場へ)イランではお焦げが好まれるので、電気釜もサーモスタットを特別に加工し、お焦げが出来やすいようにしている。

●インドでは米を主食としている地域はガンジス川のデルタの広がるベンガル地方やチェンナイを中心とした南インド一帯。

・米を主食とする米作地帯では米は白いご飯として食べられる。

・本来パンを主食とする北インドではお米は貴重品だったせいか「プラオ」や「ビリヤーニ」といった炊き込みご飯は、本来西インドの料理で長粒の上質米が使われる。昔から王様の饗宴から庶民の結婚式にいたるまで欠かすことの出来ないごちそう。(典型的なものはハイデラバディビリヤーニ。お米は豊饒の印)

●開高健著「夏の闇」より

これ(というのは炒飯)には東南アジアの米が一番だね。日本人はあれがパサパサで米の腹がはじけるといってイヤがるけど、料理法を知らないからそういうんだ。

あれでヤキメシやお粥を作ったら絶品だよ。

以上(ブリーフィング資料より)

(エスニック料理研究会 コーディネーター小泉 )

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