11月の無縫会、活動記録と今後の予定
無縫会の皆さま
第37回無縫会例会の議事録をお送りします。
記
開催日時: 2020年(令和2年)11月27日(金) 17時30分~19時30分
句会の場所: やまゆり B会議室
参加者 :(全員) 田中さん、井口さん、岩田さん、植木さん、佐藤さん、宮澤さん、中島さん、三日尻
季語 : 冬
投句数:3句
概要: 今回は、コロナの感染がやや下火になったことが影響したのであるかは不明であるが、例会会場の、やまゆりの日中の予約が取れず、初めての夜の句会となった。
今回は、句会に先立ち、岩田陶泉、井口南柳両同人の喜寿を祝うセレモニーが行われた。
セレモニーでは、中島風奏同人の、書道家の奥様の手になる色紙が、田中紅乃代表からお二人に贈られた。色紙の夫々にはお二人の句が書かれていて、それは見事のものであった。お二人は涙線が潤むほど感激されたようなご様子で、ここまで生きていて良かったとの喜びの声も漏らされていた。
また田中代表からは、冬薔薇の贈呈もなされた。帰宅後には、両同人から感謝の言葉と映像が、無縫会のサイトを通じて無縫会へ寄せれた。
セレモニーに続き、定例の句会が開催された。
投句は、全員から3句、全部で24句であった。季語は「冬」であったが、チェックを忘れたと思われる「秋」のものも幾つかあった。
選評後にはいつものように意見が交換され、盛会の内に閉会した。
以下に特選句、並びに選評の幾つかを紹介する。
第37回 無縫会 特選句
「本を閉じ目を閉じて聴く冬ソナタ」 南柳
「里山のアート巡りや干し大根」 陶泉
「天にゐる猫降りて来よ漱石忌」 藍良
「散り惜しむ桜紅葉の一葉かな」 紅乃
「静かなる森凍蝶の死にどころ」 藍良
選評の一部は次の通り。
① 「本を閉じ・・・冬ソナタ」は、季語が効いている。また憧れの世界が上手く表現出来ている。
② 「湯豆腐・・・」は、ユーモアが有り、また着眼が良い。
③ 「キャンバス・・・」は、「寒木」が「冬木立」であったら、切字が一つとなり、良い句となっていた。
④ 「待たされて・・・」の「コクリ」は、ひらかな、カタカナどちらが良いかの議論が出たが、結論は出なかった。
⑤ 「隠し湯・・・」は、リズムが良い。句にとってこれも重要な要素だ。
⑥ 「里山・・・」は、何気ない句だが秀句。「大根」はこの場合には「だいこ」と読ませる。
⑦ 「残菊・・・」は、秀句だが、季語が秋で惜しい句だ。
⑧ 「静かなる・・・」は、俳句らしい句だ。哲学的表現でGoodだ。
俳句の豆知識
「探題」とは、「詩歌や俳句の会で、幾つかの題を出し、各人がくじで探り取った題によって詩歌を詠むこと。源氏物語にも出てくる。作句する時間は、数分であるので大変難しいゲームとなる。
特記事項
令和2年度の麻生区文化祭・第32回麻生区俳句大会に投句された同人の句が、下記のような評価を得たので特記事項として書き加える。
優秀賞 「この水にいのちを託す田植かな」 藍良作
入選 「ひとり旅ただ凩を供として」 藍良作
入選 「雨去りて四方より蝉のしぐれかな」 遊児作
入選 「梅が香のふはりと匂う闇夜かな」 藍良作
入選 「初場所や小兵力士の男伊達」 藍良作
入選 「遠泳や浪に従う友の列」 遊児作
入選 「折り鶴も無言の語り部平和祭」 陶泉作
今後の予定
「第38回 無縫会予定」
日時: 12月25日(金) 14時00分
句会場所: やまゆり A 会議室
季語: 「冬」
投句数: 3句
投句方法: いつもの通り
延期 ⇒「忘年会」は、コロナの急拡大を考慮して延期とする。
遊児記