*

10月の無縫会、活動記録と今後の予定

「第26回無縫会議事録」

開催日時 :2019年10月21日 13時~15時

句会場所 :やまゆり 一階 サロン

参加者  :田中紅乃さん、井口南柳さん、植木流水さん、宮澤華恵さん、佐藤藍良さん、

        中島風奏さん、三日尻遊児

欠席者  :岩田陶泉さん

季語   :秋

投句数  :3句

概要   :参加者全員からそれぞれ3句、合計24句の投句が有りました。

今月は、台風が次々に関東地方に上陸したことを反映してかこれに関連した句が多く見られました。

また嬉しいニュースも飛び込んできました。麻生区文化協会の今年度の俳句大会に投句された同人の陶泉さん、藍良さんは見事受賞されたとの事です。流石です。

おめでとうございます。

この受賞句は、今月の特選句欄に記載しましたので今一度ご鑑賞下さい。

更に今回も今後の作句に参考となるコメントが多数有りましたのでこれらの中から何点かを下記に紹介します。ご参考まで。

       

①「友見舞・・泣き合う肩」⇒この表現は生生し過ぎるので例えば「涙の肩に」の方が良いだろう。②「風さやか・・黄金色」⇒この組み合わせは素晴らしい ③「見渡せば・・秋出水」⇒情景描写が素晴らしい ④「山の辺・・馬屋」⇒「馬屋」は「厩」がベターであったかも ⑤「ときめきの・・曼珠沙華」⇒この比喩?の表現が大変優れている。

【参考情報】:散文から韻文への工夫(月刊誌 NHK俳句 より)

①(切字で韻文) 散文;「院長朝寝十分大股に」⇒韻文「院長朝寝十分大股に」

②(倒置で韻文) 散文:                 ⇒韻文「熊ゆきぬ神居(かむい)のくにへ贄として」

③(対句で韻文) 散文:「花に消え松に斜めや春の雨」⇒韻文「花に消え 松に現れ 雨の絲」

   ・・・失礼いたしました・・

 今月の特選句並びに受賞句

「見渡せばただ無情なり秋出水」  藍良

「山の辺に秋の灯こぼす馬屋かな」 陶泉

「テーブルに黒葡萄盛りジャズ流す」紅乃

「遠山の影くっきりと秋の暮」   藍良

「戦なき国の空なれ渡り鳥」    紅乃

 「友見舞い泣き合う肩に秋没日」     游児

「ときめきの心見透かす曼珠沙華」    華恵

「合宿の瞳あつめて星銀河」        陶泉

「いっさいの音を拒みて滝凍る」      藍良

  「第27回無縫会予定」

開催日時:  11月29日(金)10時~12時

開催場所:  やまゆり 一階 サロン

季語  :  秋/冬

投句数 :  3句

投句方法:  いつもの通り

【蛇足】

NHK俳句の9月号に「俳句は、ぼけ防止になりますか?」と言う読者の質問と、その答えが掲載されていました。

結論は、有力候補に成り得るとの事です。心強い結論ですね。これを頼りに更にのめり込みたいと思います。

事務局 游児

前のページに戻る ページの先頭へ