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9月の無縫会の活動記録と今後の予定

「第25回無縫会議事録」

開催日  :2019年9月18日・19日

句会場所 :キヤノン箱根館

参加者  :田中紅乃さん、井口南柳さん、植木流水さん、宮澤華恵さん、岩田陶泉さん、佐藤藍良さん、中島風奏さん、

      三日尻遊児

季語   :秋(その内2句は事前作句でも良い」

投句数  :4句

概要   :参加者8人全員から合計32句の投句が有った。今月の特選句は下記の通りだった。

      ・いつものように和やかな中で句会は進められた。

      ・また今後の作句に参考となる意見の交換があった。

       ここでは、句の一部を書き出すスタイルでその幾つかを記す。

      ①「台風に・・もたず・・」⇒「もたず」は「なし」の方が良いだろう。

      ②「積み石・・秋の声」⇒「秋の声」は「秋深し」の方が良かったと思われる。

      ③「素っ気なく・・」⇒「素っ気なく」は適切な語彙と感じる。

      ④「名月や・・千鳥足」⇒「千鳥足」は言い古された表現だ。他の新鮮な表現が欲しい。

        またこの句は川柳的でもある。

      ⑤「秋立ちぬ・・髪飾り」⇒「髪飾り」は「髪に挿し」の表現が良いであろう。 

      

   今月の特選句

「先達をつけずに通る野分かな」  游児

「山の霧聖と俗とを分かちけり」  藍良

「開拓の面影いずこ芒原」     遊児

「積み石にも一つ石を秋の声」   紅乃

「穂を解きてしろがね揺らす芒かな」游児

「教会の窓に写りし秋の色」    流水

「蝉時雨逝く君に送るレクイエム」 風奏

「歩を早め少し遠くへ秋風と」   紅乃

  「第26回無縫会予定」

開催日時:  10月21日(月)13時~15時

開催場所:  やまゆり 1階 サロン

季語  :  秋

投句数 :  3句

投句方法:  いつもの通り

   「箱根吟行」

「2台の車で箱根吟行に出発。天気予報は一日中雨であったが、何故か現地に到着した途端雨は上がった。幸先良しだ。ランチ後予定通りに仙石原吟行に向かう案も出たが、安全を考えて姥子別荘界隈、宿泊先のキヤノン箱根館のイタリの森の吟行に急遽変更。

それでも芒、吾亦紅、女郎花に一足早い高原の秋を満喫。吟行の作句をもとにいよいよ句会が開催された。投句された句は、吟行場所が富士を見晴らす絶景ポイントである事、本日が雨にたたられた一日となった事、芒がたおやかに揺れていた事等を反映し、これらのものが多く見られた。32句の中から秀句に選ばれた句を幾つか紹介しよう。

「素っ気なく富士を隠して秋の雨」、

「穂を解きてしろがね揺らす芒かな」、

「山の霧聖と俗とを分かちけり」

句会後は、前評判通りの食事に全員が舌づつみを打ち、カラオケで喉の調子を整えた後に美酒に酔い、最高の一日が過ぎた。翌日19日は、湿生花園に立ち寄り、昨日立ち寄る事の出来なかった仙石原芒の原を遠望、乙女峠からは晴天のもと富士を眼下にして全員無事帰宅の途に就いた。」

以上

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