《2013年》

2013年11月30日に高橋万紗先生、中村昌弘先生門下の発表会である万葉会が、国立能楽堂の研修舞台で開催されました。
冒頭、ハプニングがあって番外能の開始時間が大幅に遅れ、演目の順番も一部変更されました。しかしおかげで中村先生の追加の解説や、家元の講義まで聞けることになり、却ってラッキーな面もありました。
出演した生徒は50人を超え、当教室からの出演者は舞囃子に4名、仕舞に14名、独吟に5名の合計23名と約半数を数えました。出演者の経験年数は数カ月から20年を超える方がいましたが、それぞれさまざまな感慨と貴重な財産を得られたようです。中には〝さて、次の舞台は〟と、舞台の快感にはまった方もいるようです。また別の教室からは90歳を超える方の出演があり、摂生すれば(?)まだ数十年も楽しめるとの感想を漏らしていた方もいました。
来場して頂いたお客様も多く、冒頭のハプニングにもめげずに最後まで見て頂いて有難うございました。(筆者はガランとした中で舞うのだろうと勝手に想像していましたが、おかげさまで大感激です。)

その後、能楽堂近くで行われた打ち上げでは他の教室の方々との会話も盛り上がり、さらに先生から演目と名前が書かれた〝メクリ〟が各人にプレゼントされ、改めて出演の実感を噛みしめました。ただ、どこに飾るかが悩みですが。

なお、出演者のコメントを順次春夏秋冬にアップしますのでそちらもお楽しみください。
日本の伝統芸能「能楽」を楽しく学んでみませんか?
今年で2回目になる能楽入門講座の参加者は25名。想定定員を超える盛況でした。
2日間の講座では、何だか難しそう・・・と思われがちな能楽を中村先生が楽しく案内してくれました。
能の歴史の説明、退屈せずに能を観るためのポイントの解説、能面や能装束を間近で見て触れたり、お腹の底から大きな声を出して謡って見たり、扇をもって所作をやってみたりと盛りだくさん!ただ聞くだけではなく、実感・体感できた講座となりました。この講義の成果を確認しようと、希望者による能「高砂」の鑑賞会も計画され、登録有形文化財である矢来能楽堂に出向きました。最後に先生を囲んでの懇親打ち上げ会。ここでは第1回入門講座を受けて謡曲を始めたという先輩達の一年間の稽古の成果も披露され、交流を深めました。
そして今年も入門講座卒業生の中から4名の方を「麻生謡曲研究会」の新しい仲間としてお迎えする事が出来ました。参加してくださった皆さん有難うございました。
 
<入門講座第1日>
能の歴史の解説                                                          
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     知らない事が沢山ありました。                   

      皆さん、自然と姿勢は良くなるようです。                                         

 

 

 

 
 
 
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   <入門講座第1日>
       「高砂」を謡う
       
                  何より先生の声にびっくり!
       美しさに感動
 
       謡えるようになれたらいいな
          (謡えます!!)

 

 

 

  <入門講座第1日>

能の所作体験
(構え、すり足、扇の開け方など)                            
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                                             先生を見て・・・左右の人を見て・・・
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 <入門講座第1日>
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能の所作体験
(構え、すり足、扇の開け方など)
 
扇の扱い方はちょっと難しいですね             
 
 
 
 
 
 
 
 
 
<入門講座第1日>
                            能の楽器

      笛、小鼓、大鼓、太鼓の四拍子。
      今日は能管と呼ばれる笛を紹介します
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<入門講座第2日>         能面、能装束、小道具

 
 
   
      
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      えーっ、
   こんなに見難いの?
 
                                                                
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          こんなに重いの?
              これで舞うの?

 
 
 
 
 
 
 
 

 <入門講座第2日>

能楽鑑賞Q&A
番組の読み解き方    
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                            鑑賞会が楽しみになりました 
 
 
 
新しく仲間になった皆さんに聞いてみました。
能楽の魅力は? 貴方の背中を押したものは? 半年がたって・・・・?
 
<Aさん>
入門講座に参加したのは…
能は敷居が高く何となく疎遠でしたが、”15分で謡える高砂や!”と言う案内状のキャッチフレーズに興味をそそられ参加いたしました。
講座は若い能楽師の先生で、朗々と謡う声の響に驚きましました。一度聞いたら誰もが惹きつけられるような美しい響でした。又、”高砂や”を実際に謡ったり舞を舞ってみると能楽がぐっと見近に感じられ、もう少し習って見ることにしました。
習い始めてみると、古典芸能として長い歴史を経ても尚、伝承されてゆく能楽の魅力、能を鑑賞する喜びを知りました。
夕べの会の雰囲気も和やかでとても楽しいです。すぐに皆様と溶け込むことが出来ました。
今は、七転び八起きの気持ちでお稽古に従いていっています。
 
 

 
<Bさん>
 声を出すこと、身体を動かすことで健康なシニア世代を過ごしたいと思ってきました。
「能楽入門講座」を受けたのは昨年6月。 能の成り立ち、所作等大まかな知識を学び、たった3日間の学びに「これだ!」と感じました。まず先生の謡(声)に感動、面をつけさせていただきその人物になり切るであろうことに感動、脈々と伝わる伝統の凄さ、自分の幼少期にまでさかのぼるような懐かしささえ感じられました。
 この新参者が国立能楽堂や伊勢神宮式年遷宮にまで参加でき、夢中で稽古できたのは、先生や先輩方の温かい支えがあっての事です。未だ一年も経っていないのに随分長い間、能に親しみ楽しんできたように感じます
装束の美しさ、一歩一歩の歩き方に気付き、格式ある舞台を見ることで、今まで気付かなかった能の世界に入っていけることは、大きな喜び、これからの楽しみになりました。
 まずは「始めの一歩」 先は長いようです。
 
 

 
<Cさん>
日本の伝統芸能「能楽」を楽しく学んでみませんか?
というお誘いのチラシに反応して参加いたしました
*能の歴史の解説   *「高砂」を謡う   *能の所作体験   *能の楽器 *能面・能装束・小道具  *能楽鑑賞Q&A   *番組の読み解き方    以上のような講座でした。
紋付・袴姿の中村先生の美声は本当に御立派です。
即入門を決め、夕べの会の一員として月2回講座に通っております。
遅々とした歩みですがこれからも続けていきたいと思っております。
 
 
第1回能楽講座の様子はこちらからご覧下さい

 
 
 

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6月1日麻生市民館において恒例のあさおサークル祭が開催され、あさお謡曲研究会も日頃の成果を発表しました。

先日梅雨入りしたにもかかわらず、さわやかなお天気に恵まれ、おかげさまで大勢の皆さまに足をお運び頂き、温かい拍手をたくさん頂戴しました。


 

 

 

 

プログラムのメインは、ご指導頂いている中村昌弘先生による 

          「15分で謡える高砂や」

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日本人なら誰でも知っている「高砂やこの浦舟に帆をあげて・・・・・・・」というこのくだり、とはいえ、15分で、って無謀でしょう?とは誰もが思うところ。
ところが、「大きな声で」「大きな声で」とひたすら励まされつつ、先生の後について真似すること
15分、ご来場いただいた皆さまによる力強い連吟が会場いっぱいに響き渡りました。

 

 

 

 

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謡を謡うって楽しい! ということを実感して頂けたのではないでしょうか。

 

                                      

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演者の感想などを写真とともに「春夏秋冬」に掲載しています。合わせてご覧頂ければ幸いです


 

                                     

 

 

 

 

 

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        ご来場下さった皆さま

                 本当にありがとうございました